物理学者が本気で「猫=液体」説を立証してしまった。猫は流れる。
インターネット上には、金魚鉢や小さな箱にみっちりと詰まった猫の写真が溢れています。それを見た人々は冗談半分に「猫は液体だ」と言い始めました。しかし、ある物理学者はこのジョークを笑って済ませませんでした。「物理学の定義に照らし合わせれば、本当に液体と言えるのではないか?」と考え、真面目な検証を始めたのです。
著者は「デボラ数」という流体力学の指標を用いました。これは「物質が変形するのにかかる時間」を「観測する時間」で割った数値です。例えば、水は一瞬で形を変えるのでデボラ数は小さく(液体)、岩は形を変えないのでデボラ数は無限大(固体)です。では、猫はどうでしょうか?
猫は一見固体のようですが、狭い容器に入ると、時間をかけてゆっくりとその形状に合わせて変形し、隙間を完全に埋めてしまいます。つまり、観測時間を十分長く取れば、猫のデボラ数は1より小さくなり、物理学的に「液体」として振る舞うことが証明されたのです。著者は論文の中で「猫は能動的なレオロジー(流動)物質である」と結論づけました。
この研究は、物質の「状態」とは絶対的なものではなく、観測する時間スケールによって変わるものであるという、物理学の深遠な真理を猫を通じて教えてくれます。あなたの家の猫も、目を離した隙に液体になっているかもしれません。