笑顔は嘘をつくが、心臓は嘘をつかない。愛は「バイブス」の同期だった。
「一目惚れ」や「運命の出会い」を感じたとき、私たちの体の中では何が起きているのでしょうか?研究チームは、魅力の正体を探るために、実際に「お見合いパーティー(スピードデート)」を開催するという大胆な実験を行いました。多くの人は「笑顔」や「アイコンタクト」が好意のサインだと信じていますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?
実験には、真剣に出会いを求める男女が参加しました。彼らはアイトラッキング(視線追跡)メガネと心拍計を装着し、初対面の相手と会話をしました。研究者は、会話中の視線の動き、表情、心拍数、皮膚の電気伝導度(発汗)などを詳細に記録し、参加者が「この人とまた会いたい」と感じた瞬間のデータと照らし合わせました。
驚くべきことに、笑顔の多さやアイコンタクトの頻度は、相手への好意とは全く相関がありませんでした。愛想笑いも本気の笑顔も、見た目だけでは区別がつかなかったのです。しかし、唯一、好意と強く結びついていたデータがありました。それは「心拍数の同期」です。お互いに惹かれ合ったカップルは、まるで示し合わせたかのように、心臓の鼓動のリズムがピタリと一致し始めていたのです。
「ドキドキする」という言葉は、単なる比喩ではありませんでした。魅力とは、目に見える表面的なアクションではなく、二人の間に流れる無意識の生理的な共鳴(バイブス)だったのです。もしデート中に相手との一体感を感じたら、それは二人の心臓が同じリズムで刻み始めた合図かもしれません。